■■ 活動報告 ■■
平成17年10月16日
皿ヶ嶺を歩こう −竜神平編−

小学生〜一般 申込人数 116組210名
参加者数 19組36名 抽選人数 22組42名
前日から雨が降り始めたが、下見で雨が上がっていたら観察会を実施できると講師と話し合いの上、実施しました。
9:30受付開始受付終了後、講師の紹介、日程説明、班分けについて説明をしてからバスに乗り、東温市上林の風穴に向かいました。
バスの中で、県立自然公園なので植物の採集などが禁止されていることなど説明がありました。
10:40風穴到着 風穴口でバスを降り、お手洗い休憩を済ませたあと2班に分かれて出発しました。出発前ストレッチなども軽く行いました。
風穴は標高約950mですが、風穴から通年冷気が出ているためヒマラヤの標高5000m位のところに自生しているヒマラヤケシが花を咲かせることができます。
標高1000m以上の場所に自生するミヤマカタバミがここでは見られることなどの説明がありました。
風穴前の貯蔵庫にはまだヒマラヤケシの花が咲いていました。
風穴付近ではオタカラコウの黄色い花をたくさん見ることができました。
ナナカマドの赤い実が緑の中に映えていました。「ヒマラヤケシは咲く所があることはテレビで紹介されることがあって知っていたけど、ここに咲いているんですね。」と参加者の方はヒマラヤケシをじっくり眺めていました。
また、「夏場は風穴の所は霧が出ているのになぜ今は出ていないのか?」などの質問もありました。「風穴から出てくる冷気と気温差があまりないためです。」と講師から説明があると興味深そうに聞いていました。
そして、アザミの仲間の上に何かがあるとじっと見たらバッタが張り付いていました。後で聞くとシコクフキバッタというバッタで昆虫に寄生するカビが付いているそうです。昆虫に寄生するキノコやカビは、生きているときに寄生するため、死んで落ちないうちに寄生を完了しているため死んでいても葉にくっついていたそうです。  
登山道の脇の草が茂っている根元を見てみるとハガクレツリフネソウが目立たないように葉に隠れて咲いていました。
ミズナラの木があり、ドングリがたくさん落ちていました。中には芽を出しているドングリもありました。
所々で、視界が開け松山平野を一望できる場所がありましました。空の下の方はねずみ色がかっていてスモック??かなと思えるくらい空の色が違っていました。
コハウチワカエデは紅葉していて、登山道を赤く色づけていました。
参加者の方が一斉に足を止めて「キレイ。」の一言。
霧がかかっていてキレイに太陽の日差しが差し込んでいました。
カメラを持参している方も多く、植物や景色などの写真を思い思いに撮っていました。  
枯れている木が何本かありました。枯れ木にはキノコがびっしり生えていて、キノコのお家になっていました。
キノコは生きている木では育つことができず、枯れている木で育つそうです。そして枯れ木をどんどん腐らせ、自然に戻すそうです。
途中、休憩場所がありそこで10分ほど休憩を取りました。空の青さ、歩いていて体が温まったので吐く息が白いことなどの気づきもありました。
上を見ながら歩くと、木の種類によって、その木の葉が作る陰も違います。真ん中のブナの木の下は葉が小さく地面にも日が差すため背の低い植物も育ちやすい。反対に葉が大きく地面に日が差さないもの(笹など)はその下で別の植物が育つことができないという説明もありました。
自分たちの背丈ほどある笹が茂っている道を通り抜けるともうすぐ竜神平です。  
12:50皿ヶ嶺に到着しました。皿ヶ嶺は標高1145mにある湿原です。
以前は綺麗な湿原だったそうですが、今は枯れ草が堆積していますが、ボランティアで竜神平に大量に生えている笹を刈って整備している方もいらっしゃいます。
愛大の山小屋もあります。ここでお昼の休憩を取りました。
湿原なので座って食べているとおしりの下がじめっと湿ってきました。
いろいろな鳥の鳴き声も方々から聞こえてきました。
空には雲一つなく、上空を飛んでいる飛行機がハッキリと見えました。
また、休憩中に突然「バキバキ」と大きな音がしたと思ったら自然に木が折れる現象もありました。
滅多に出会うことのない現象に皆さん驚いていらっしゃいました。
13:30風穴に向けて出発しました。
同じ道を通って帰ったので、帰りは足下の植物に注目をしながら帰りました。枯れ木をよく見てみると小さな芽がたくさん顔を出していました。また、木から湯気みたいなものが出ている瞬間を目撃することができました。雨で濡れた木の幹が太陽に温められて蒸気を出していたようです。  

14:20風穴に到着しました。紅葉はあまりありませんでしたが、色づき始めた木もありとてもキレイでした。

14:30風穴から都市環境学習センターに向けてバスが出発しました。15:30都市環境学習センター到着。第3駐車場にて解散しました。・ 皿ヶ嶺には行ったことはあったけどこんなにいろいろな種類の植物が在るとは知りませんでした。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
■■ 参加者の声・感想 ■■
・ 子どもと一緒でも楽しく歩け、いい気分転換になりました。

・ 松山平野が一望できてとても綺麗でした。などという感想が参加者からありました。松山市から少し郊外に出ると皿ヶ嶺のように比較的歩きやすい山があり、松山市内の方を一望できる場所に参加者の方と一緒に登ってみて、市内の自然がどのあたりにあるかなど見ていただくことができました。また、少し離れた場所には高山植物などが見られる山があることを初めて知った方もいらっしゃいました。今回、皿ヶ嶺に登ったことで、山の植物以外に自分の身近な植物にも興味を持っていただけたらと思いました。
集合場所:都市環境学習センター観察会
 場所:東温市上林風穴〜竜神平
 観察会講師
  藤原 陽一郎
 (特定非営利活動法人愛媛生態系保全管理 理事)
  武内 豊
 (くららクラブ観察会講師)
 武井 美由紀
 (自然観察指導員)
 日野 理英
 (特定非営利活動法人愛媛生態系保全管理 理事)
観察会責任者
  藤原 陽一郎
 (特定非営利活動法人愛媛生態系保全管理 理事)
 明智 香奈
 (都市環境学習センター スタッフ)